購入するマンションも決まり、ローンの審査も無事に終了!夢のマイホームにお引越し決定!は喜ぶべきことではありますが、肝心なのは入居後です。あなたが購入したマンション、一軒家の価値は年数や景気によって左右される部分も大きいのですが、家主本人の管理手腕によるところも大きいのです。

また、意外と見落とされがちなのが引越し先の人間関係です。とくに大型の新築マンションは、となり近所にどんな人がくるのか、引越してみるまでまったくわかりません。他にも住んでみるまではわからないことがたくさんあります。

意外と気が付かないリスクをまとめてみましょう。

1.建物そのもののリスク
マンションや家が基準を満たしていない。耐震偽装や内装の不備など。

2.災害
地震などの自然災害による建物の倒壊により、住み続けることができなくなる。

3.事故・犯罪
隣近所の火災に巻き込まれる、自身が火災を引き起こすなど。窃盗などの被害に遭う。

4.人間関係のリスク
自治会や管理組合での人間関係や、ご近所トラブル。子どもがいる場合はPTAなど学校関連のことでトラブルが発生することも。

5.金銭的リスク
現在の勤め先の倒産、リストラでローンの支払いが困難になる。ローンの支払額の上昇など。

1は、自分の力の及ばないリスクといえます。とくに大型マンションはすべてコンクリートで塗り固めてしまうため、見た目からは欠陥があるかどうか判断するのは、まず不可能です。マンションは巨大なブラックボックスという建築家もいるくらいです。

10年ほど前は、もと一級建築士による構造計算の偽造や耐震偽装が連日大きく報道されました。取り壊しになったものもあるようですが、そのまま住み続けているケースも多数あります

2も自分ではどうにもなりません。東日本大震災や鬼怒川の水害、熊本の震災は記憶に新しいところです。ただ、仮設住宅が用意されたり、ローンの減額が受けられるなどの措置がとられることがほとんどです。火災保険や地震保険にはいることも検討してみましょう。

3これも自己管理はまずムリといえます。犯罪に巻き込まれた場合は、その後賠償金が取れるケースはあまり多くありません。引越し前に安全な地域かどうかはある程度調べておくことはできます。ある程度の防犯設備は整えておく必要はあるかもしれません。

自分自身の不注意で火事など周囲に迷惑をかけることはしないよう、自己管理を徹底しましょう。

4は事前に避けられるもの、避けられないものの半々です。新築のマンションや新規開発の住宅地での人間関係はある程度、賭けだといえます。ただ、自治会や管理組合などが新しく発足する場合は、積極的に参加することで最悪のケースは避けられることもあります。

中古住宅やマンションの場合は、事前に近所の様子やマンションの管理具合を調べておくことができます。あまり管理のいきとどいていないマンションは人間関係がよくないことがあります。

5も自分ではどうしようもないこともありますが、事前に備えておくことで家やマンションを手放すことは避けられることもあります。ローンの定期的な見直し、計画的な貯金など、想定外の状況をしのぐ知恵は必須です。

心配ばかりしてもしかたありませんが、以上のようなリスクがあることはある程度覚悟しておきましょう。