マンション投資を始めよう!と思っても、実際に投資対象になる部屋を購入しなくては何もできません。でも、不動産を買うというのは、大きなお金を動かさなくてはいけないのですから、非常に勇気がいります。高額なローンを組むのも心配ですしね…。

それに、どんな物件を購入するかで必要なお金は大きく違ってきます。一人暮らし用の1Rマンションであれば、200万円くらいからでもありますが、ファミリー用の大きな物件になると3,000万円以上になることも珍しくありません。

それに価格ばかり気にして、安く買ったのはいいが、駅、スーパーや学校など毎日の生活に密着した施設やサービスが遠すぎて敬遠されれば、借り手はつかないかもしれませんし、人気のある立地でも家賃が高ければやはり入居者はいないかもしれません。

また、中古か新築かでも価格は大きくちがってきます。当然ながら新築は高額になります。中古は安くなりますが、あまり古いと耐震強度などが心配ですし、リフォーム費用がかさんできます。固定資産税も毎年かかってきますし、火災などの災害にそなえて保険も入らなくてはいけません。

こうしてみると、意外と必要経費がかさむのに驚かされます。最低限必要な費用は以下のようなものがあります。

マンション購入代金
不動産仲介手数料
契約書に関する印紙代
不動産取得税
登記代(登録免許税・司法書士手数料など)
管理費・修繕費
管理代行手数料
リフォーム費用(中古物件・入居者退去後)
固定資産税
消費税
所得税

これらを考慮したうえで、自己資金額、借入れ可能なローンの金額を計算する必要があります。具体的な数字をだしたいところですが、不動産の購入は条件次第で価格や必要経費が大きく違ってきます。ここでは500万円の物件を購入したと仮定して、いくらくらいかかるのかわかる限りみていきましょう。

マンションの購入費用ですが、できればすべて自己資金でまかないたいところですが、それができる人はそれほど多くはないでしょう。自己資金で足りない場合はローンを組むことになります。せめて、総額の5%くらいは頭金として用意するのが理想です。例えば500万円の物件であれば、頭金は25万円くらいです。その分、ほかの費用にお金を回せます。

自己資金があまりない人は新築の物件をを買うのはリスクが大きいといわれています。新築物件は高いため、それだけ自己資金率が減り、利益率が少なくなります。中古で、入居率の高い物件を粘り強く探すことが成功のカギになるようです。

不動産仲介手数料は上限が決められています。

200万円以下 5.25%
200万円以上400万円以下 4.2%
400万円以上 3.15%

500万円の物件では15,750円です。

印紙代も結構かかります。印紙代は価格によって細かく分かれています。500万円の物件の場合は2000円の費用がかかります。

不動産取得税は固定資産税評価額×3%となっています。固定資産税は固定資産評価額×1.4%となっています。

税制改革があれば、今とは異なる計算をすることになります。欲しい物件があったら、必要経費を徹底的に調べるようにしましょう。