いかがだったでしょうか?華やかなイメージとはかけ離れているのでがっかりした人も多いのではないでしょうか。マンション投資の成功者の割合は全体の1割程度という調査結果もあるのです。

不動産投資で失敗する人には、以下のような共通点があるようです。

フルローンで一棟を買った
不動産屋のセールストークを鵜呑みにしてしまった
表面的な利回りだけを見て、収支をよく確認しなかった
思ったほど入居者が入らない

今、住宅ローンは金利が安く、売り上げも頭打ちというのが実情です。そのため、審査の基準を低めにしてローンを貸し出している例は少なくないようです。また、一見利回りの高い物件でも、管理費やリフォーム代、固定資産税など出費の見積もりが甘く、おもったほどの利益があがらないということも多いのです。

マンションを売る側はリスクについて詳細に説明することはありません。ネットや営業マンの表面的なおいしい話に載せられて、よく勉強せずに始めてしまうと、想像以上の損害をこうむることがあります。

ここ数年、マンションは供給過多の状態が続いています。条件の悪い、家賃の高い部屋は入居者が決まりにくく、不動産屋の営業マンが提示する書類通りに収入が見込める物件はほとんどないといっても過言ではありません。

マンション投資は簡単にできるものではありませんが、その反面、順調に所得を増やしている人がいるのも確かです。

そういった人たちは、どの程度の収入が欲しいのか、ローンと自己負担のバランス、支出と収入を細かく把握しています。要は、自分がとれるリスクの大きさを、きちんと計算できているわけです。

しかし、そういった人たちも実は最初から所得を得ていたわけではありません。こつこつと資料を集め、ローンや不動産に関する勉強を続けていった結果、現在の収入があるのです。目先の利益を追うのではなく、出来ることから少しずつ初めていくことが大切です。

また、自分の手におえないと感じたときは、素直に第三者の手を借りる勇気も必要です。一人で問題を解決しようとすると、いつのまにか負債が大きく膨らんだりして取り返しのつかないことになってしまいます。

不動産の売り込み目的のセミナーに通っても勉強にはなりません。できれば、不動産投資歴の長い人に教えてもらうのが理想です。また、景気のいい成功例ではなく、失敗例を知るほうが勉強になることが多いようです。

自分の失敗例を進んで話してくれる人をみつけるのは大変かもしれませんが、頼りになる指南役を探しましょう。資産運用は人脈も大事な要素になってきます。条件のいい物件の情報は、人づてに伝わることも多いのです。

収入を増やすにはある程度のリスクは覚悟しなければなりませんが、失敗したら素直に認めて少しでも早く軌道修正をすることが大事です。『これくらいなら大丈夫だろう』という自己判断はせずに、不明瞭なことがあれば徹底的に調べるようにしましょう。

せっかく買ったマンションが大きな負債にならないよう、しっかり運用してくださいね。