マイナス金利でローンが借りやすくなった?マンション買うなら今!?

最近は、休日になると新築マンションの広告が必ずといっていいほど入ってきます。マイナス金利の影響で、ローンの金利が低い今が買い時!という宣伝文句も、あちこちで目にします。

ネットでには、『マンション投資で安定の老後を!』『成功するマンション投資の法則』といったブログやネット記事が百花繚乱です。テレビでも、アパートのオーナーになりませんか?といった内容のCMが流れてきます。

不動産会社も不動産投資のセミナーに熱を入れているようです。たしかに、給料はなかなか上がらないし、仕事とは別に違う収入源があればなあ…。と心が動いている人も多いのではないでしょうか。

億万長者の近道?大人気のマンション投資

でも、マンション投資って一体何をするのか具体的に知っていますか?マンションを買って、人に貸して、家賃をもらう…。毎月何万円もの収入が入ってくるというのは確かに魅力的です。

でも、ちょっと待ってください!どんなものでも初めてやることには準備がいります。マンション投資に必要なものはお金だけではありません。

マンションは最低でも数百万円、高いものは3,000万円以上します。ただでさえ高い買い物ですし、準備することが山ほどあります。

でも、なぜかそんなことは不動産会社の宣伝にも、ブログにもほとんど書かれていません。よく考えれば、なんだか不思議だとは思いませんか?

実際、マンション投資についていろいろ調べてみると、ブログや不動産会社の宣伝だけではわからない事実がいろいろ出てきました。

マンション投資を検討している人、物件意外にもお金がかかること、わかっていますか?マンションにはいろいろ種類があって、買ったらすぐ、入居者が入ってくれるものばかりではありません。

中古を買うか、新築を買うかで投資戦略はまったく違ってくるということはご存知でしたか?いい物件と悪い物件を見分ける方法も知っておく必要があります。

すでに購入するマンションを決めた方、購入にどんな手続きがあるかちゃんと調べましたか?書類の種類は?事務処理は一人でできるものでしょうか?誰かに頼むとしたら、どこに頼めばいいのでしょうか?手数料にいくらかかるのか知っていますか?

貸すときにどうやって入居者を募集したらよいのでしょうか?貸したときの契約内容も明確にしておかなくてはいけません。その道のプロに相談したいことも出てくるかもしれません。

そもそも、マイナス金利がどういうものか説明できますか?金利は生き物のようなもので、景気によって上がったり下がったりします。今のまま、低い水準でローンを払い続けられるものでしょうか?こうしてみると勉強することがたくさんあることに気付くはずです。

将来に備えて投資をするのは決して悪いことではありません。しかし、投資には必ずリスクがあります。リスクを知らないまま始めたら、大きな負債を抱えることになります。

表面的な華やかさや景気のいい宣伝文句には出てこない、マンション購入のリスクをみてみましょう。

不動産の投資信託RIET。マンション投資より安全って本当?

不動産投資は、大きな利益を狙える利点もありますが欠点もあります。一番不便なのがすぐに換金できないという点です。マンションはワンルーム一部屋だけでも数百万円します。急にお金が必要になって処分しようとしても、すんなりと右から左には動かせません。

また、不動産投資をしたくても高額なローンを払ってまでは…と二の足をふんでいる人でも1万円くらいから投資できる商品があります。それがRIETです。

RIETは、英語のReal Estate Investment Trustの略で、アメリカ発祥の投資信託の一種です。RIETは投資家から資金を集め、商業施設やマンションなど、様々な不動産を購入し、その売買利益や賃貸料を投資家に分配します。

日本のものは特にJ-RIETと呼ばれています。J-RIETは2001年からはじまりました。当初は2本だけだったのですが、今では不動産の証券化がすすみ、数十種類のRIETが運用されています。

外国の不動産に投資できるRIETもたくさんあり、証券会社などを通して日本でも買うことが出来ます。RIETの利点はなんといっても購入金額が安いことで、ほとんどの商品が1万円くらいから購入できます。さらに、様々な種類の不動産に投資することでリスクの分散が可能です。

普通は手数料を2~3%取られれますが、手数料をとらないノーロード型の商品もあります。購入費用をなるべく抑えたい!という人にはいいかもしれません。

また、マンションなどの不動産は簡単に購入・売却できないのに対し、RIETは自分の都合で好きなときに買ったり売ったりできます。毎月貯金をする感覚で少しづつ積み立てる人もいるようです。

しかし、投資商品には元本割れのリスクがあります。これはRIETでも変わりありません。買ったときより値上がりしているものもありますが、その一方で購入時の半額以下になっているものもたくさんあり、玉石混合というのが現状です。

とはいえ、やはり元本われしやすい商品は避けたいものです。なにかいい方法はないでしょうか?一番てっとり早い方法は、基準価格を見ることです。ほとんどの投資信託は1万円から販売しています。当然ながら、1万円を切っている商品は運用がうまくいっていないといえます。

ただ、3,000円くらいだった商品が数年後に何倍もの価値に跳ね上がっている例もありますから、毎月決まった額を根気強く少しづつ積み立てていけばいずれはリターンが見込めるかもしれません。

1万円以上の価格を数年維持しているものであれば、運用はとりあえずうまくいっているといえますが将来的に元本われするリスクは否定できません。

投資信託は運用方針を示した『目論見書』と運用状況を報告するレポートがあります。目論見書は100ページを越す場合が多く、慣れないうちは読んでもなかなか頭に入りませんが、値上がりしやすい商品を見分けるためには読んでおくのがおすすめです。

レポートは10ページに満たない場合が多く、ファンドの特徴、投資の状況や運用成績を完結にまとめてあります。少なくともこちらには必ず目を通すようにしましょう。

銀行や証券会社などの窓口で買うときは、くれぐれも勧められるものを言われるままに買わないようにしましょう。金融機関が熱心に進める商品は、利益があまり見込めないものでも売り上げのノルマ達成のために売りつけてくるものも多いといわれています。

バブル再来?マンション投資はどんなことをするの?

ひとくちにマンション投資といっても、やり方はいろいろありますが、一番多いのはマンションの一部屋を購入して、人に貸し、賃貸料をとるという方法です。安いものであれば、ワンルームマンションの200万円程度の出資から始めることができます。初めてマンション投資をする人の大半はこの方法をとるようです。

一部屋である程度収入が見込めるようになると、マンションを一棟まるごと所有して収入を増やすことを考える人が多いようです。部屋数が増える分、賃貸料の増加が見込める一方で、管理費やリフォーム代など必要経費も多くなります。

会社員やOLの副業としても人気の高まっているマンション投資ですが、入居者の選定や設備の管理、契約書類の作成など意外と煩雑な仕事が多いことも考慮しておいたほうがいいでしょう。一人で手に負えないことは管理会社に委託することもできますが、当然ながら手数量が発生します。

主流は家賃収入で利益を得る方法ですが、中古のマンションを購入してリフォームするなどの手を加えて価値を高めて転売する、というやり方もあります。しかし購入した部屋が思ったほどの値段で売れないなどの大きなリスクもあります。

また、最低でも数百万円の資金が必要になるため、ローンを組むこともあります。どんなに条件のいい物件をみつけても、高額なローンの審査に通らなければ始めることができません。

直接マンションや不動産物件に投資する資金がない!という人にはRIETに投資するという方法もあります。RIETは不動産投資を活用した投資信託です。

投資信託とは、投資家が出資した資金を、運用会社に所属する資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などを運用して得た利益を投資家に分配する金融商品です。RIETは、不動産の運用で利益を得るタイプの投資信託です。

マンション投資に比べると利益率はかなり低くなりますが、初期投資額が小額ですむので、多額のローンが組めない人には向いています。

マンション投資もRIETにも共通していることは、『自分がどんな投資物件を買おうとしているのか見極める』ことです。投資にはリスクもついてきます。不動産投資も例外ではありません。景気が悪くなれば、どんなにいいマンションでも借りてくれる人が見つからない可能性もありますし、売ろうにも買ったときの半分以下の値にしかならないこともあります。

投資信託も、景気が悪くなれば運用成績は下がりますし、何より、投資信託もピンからキリまでいろいろあります。ファンドマネージャーの腕しだいで、大きく元本割れすることもあるのです。

不動産会社や銀行の言葉を鵜呑みにするのではなく、自分で投資対象について、しっかりとした知識を身につけることが大事です。ネットや投資セミナーで勉強することも大事ですが、これらの情報も混合玉石ですから、注意が必要です。

特に関連会社の不動産投資セミナー会場などは、その場で自社の額な投資商品などの契約をせまってくるところもあります。その場の雰囲気にのまれて、よくわからないままサインしないようにしましょう。

意外と知られていない不動産鑑定士の仕事。どんなことをしているの?

不動産の価格の決定に絶対欠かせないのが不動産鑑定士です。不動産鑑定士の資格をとるための試験は、司法試験、公認会計士試験と並ぶ、三大国家試験といわれ、なかなかハードルの高い資格です。

しかし、公的な仕事も多く、安定した収入がのぞめるので、隠れた人気職業といえます。ただ、最近では人数が増えたため、従来どおりの仕事だけでは稼げなくなるとの見方も出ています。具体的にはどんな仕事をしているのでしょうか?公的な仕事と民間の仕事に分けてみてみましょう。

公的な仕事には以下のようなものがあります。

・地価公示法にもとづく土地の鑑定評価
・国土利用計画法にもとづく土地の鑑定評価
・固定資産評価
・競売にかけられる不動産の評価
・国有財産の評価

民間の仕事

・不動産売買の参考評価
・抵当権設定の鑑定評価
・不動産の証券化の鑑定評価
・会社合併時の資産評価

鑑定評価とは『不動産の鑑定評価にかんする法律』にもとづいて不動産の経済価値を判定することです。この評価があって、初めて不動産に値がつけられるのです。鑑定のプロである不動産鑑定士以外の値づけは禁止されています。

ひとくちに経済価値といっても、通り一遍の調査だけで決定できるわけではありません。どんな目的で評価するのかで評価方法は、がらりと変わります。不動産は複雑な利権が絡んでいることも多く、一筋縄でいかない評価も少なくありません。

就職先は不動産関連会社のほかに、銀行、建設会社、公官庁、証券会社など、多岐にわたります。ある程度経験を積むと、独立して不動産専門のコンサルティング業務をする人もいます。マンションの家賃のつけ方や、土地活用のアドバイスなど多方面で活躍している人が多いようです。

また、社内よりも外での仕事が多く、メジャーを持って行って実際に土地や道路の広さを測ったり、現地へ行って書類に虚偽がないか実際に確かめたり、司法省や役所で権利関係を調べる、関連企業からヒアリングをするなど、鑑定士の一日はじつに多忙です。

最近は不動産投資ブームの影響で、不動産の証券化も活発になっています。いい加減な評価をすると、大勢の人に損害を与える結果になりかねません。非常に責任の重い仕事であり、かなりの根気が必要とされます。

不動産鑑定士は役所や企業の仕事ばかりでなく、個人の不動産に関する相談も受け付けています。日本不動産鑑定士協会連合は、各都道府県に相談所があり、定期的に一般の人向けに無料相談会を行っています。

開催日などの詳細はそれぞれの相談所のwebで確認してみましょう。相談の内容にはこんなものがあります。

・利便性の悪い土地を活用する方法を教えて欲しい
・兄弟で分割して相続した土地を自分の分だけ売りたい
・土地の正確な価格を知りたい

意外と気軽に相談できそうな気がしますね。不動産を相続した人や、不動産がらみのトラブルを抱えている人、マンションやアパートの経営で行き詰っている人は、一度相談にいくといいかもしれません。

マンションの価格は、誰がどこで、どう決めるの?

人生最大の買い物といっても過言ではない、マイホームの購入。新築のマンションの値段は2,000万円~3000万円くらいが多いようですが、都心に近いものになると億に近いものまであります。そもそも、新築マンションの価格って、どうやって決まるのでしょうか?

マンションの価格を大きく左右するのは土地代です。これがマンション価格の35%近くを占めているといわれています。都心に近い、駅に近い、学校や病院が近いなど、生活の利便性が高い土地は当然人気があり価格も高くなります。

建設費も大きなウエイトをしめています。マンションの価格の45%は建設費です。面積が広く、戸数が多ければそれだけ費用は大きくなります。工法、構造、グレードにも大きく左右されます。人件費も大事な要素です。最近は大きな震災が立て続けに起こった上、2020年には東京オリンピックがひかえていますので、建築業界は慢性的な人手不足に陥っており、人件費は高騰しています。

また、3月は公共事業も多くなるため、建設費は高くなる傾向があるといわれています。

さらに、売り込みのための広告費用も入ります。広告費用、人件費、モデルルームの建設費用、維持費で価格の9%ほどを占めます。販売開始後にトラブルにならないよう、近隣住民への対策費(眺望や日影など)も2%ほど必要になってきます。

最後に利益を上乗せして、販売価格が決定されます。だいたい7.5%~15%くらいが相場といわれています。

しかし、広告を見ると、ときどき販売価格が載っていないことがあります。まだ立てる前で、完成予想図しか載せていないものもあります。こういった新築マンションはどんな価格設定になっているのでしょうか?

まずかんがえられるのは、価格を明記しないことで興味をあおり、足を運ばせる作戦です。最初から価格を載せてしまって『高い!』と思われたら、そこで終わってしまいます。また、たまに妙に安い値段で売り出しているので、内覧してみると日当たりが悪いなど条件の悪い部屋だったりします。

これは言葉は悪いですが、お客を呼び寄せるためのカモです。それを承知で住むならかまいませんが、賃貸に出すなど利益目的の場合は慎重に選ぶようにしましょう。

もう一つかんがえられるのが、本当にまだ価格が決まっていない可能性があります。これは、内覧にやってくるお客の顔色をうかがって、どれくらいの値段なら売れそうか、探りを入れているのです。
目安となる価格はつけてはいますが、最終決定はまだしていません。いざ売りに出してみたら全然売れない!ということを避けたいのです。

大きなマンションになると、部屋によって売り出す時期をずらしているものもあります。これも確実に売るための会社がわの作戦です。これは期分け分譲といわれています。

まず、必ず売れる戸数を第1期販売として売り出します。ここで目標戸数を売り切ると、『第一期募集完売!』といったような景気のいいキャッチコピーをうてるわけです。

売る側の口車にのせられて、後悔しないように慎重に物件選びをする必要がありそうですね。

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